完全義務化された衛生管理手法のHACCP

HACCPは、2021年6月から完全義務化された衛生管理手法ですが、これは全ての食品関連事業者を対象にしているもので個人経営の小さな飲食店もこのルールに従う必要があります。完全義務化の意味には必ず従わなければならないなどがあるけれども、衛生管理手法を徹底しているのか否かは各食品事業者に一任されていて、その都度審査が行われているなどがありません。そのため、衛生管理手法を徹底していないお店もあるでしょうし逆にマニュアルを整備してしっかりHACCPを取り組んでいる所もあると考えられます。従っていることが正しいわけですが、それを判断できる基準となるものがないので罰則などもないのではないか、罰則がないなら面倒なことはしたくないなど考えてしまうオーナーさんもいるかもしれません。

罰則が有れば従うけれどもなければ従わない、面倒なことはなるべく避けたいと考えるのが人間です。しかし、万が一食品に異物混入が生じるトラブルが発覚したとき、食中毒が発生したときなどこれはHACCPの取り組みに対する違反になるので厳しい罰則を受けることになります。なお、HACCP導入違反による罰則は2020年12月時点では定められていませんでしたが、今後定められる可能性はゼロではないこと、食品衛生法違反では3年以下の懲役もしくは300万円以下の罰金で法人は1億円以下の罰金、都道府県が定めているルールの中では2年以下の懲役もしくは100万円以下の罰金になります。

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