湿度計はセンサーが読み取った空気中の水分を数値であらわすものですが、使用方法を間違えると狂いが大きくなったり、故障して精度が戻らなくなる恐れがあります。厄介なのはセンサーが故障していても気がつかないケースで、湿度計が1つしかなくて相対的に数値を比較できない場合に起こり得ます。湿度計は一般的に、温度に対して空気が含むことのできる水分の何%が含まれているかをセンサーで読み取る仕組みです。絶対湿度よりも測りやすい分、精度についてはそれなりで誤差が大きくなることもあるのは留意すべきところです。

温度の影響を受けやすいのも相対湿度を測る製品についてまわる特徴で、単体より温度計とセットの製品の方が信頼性が確かめやすいといえます。湿度計のセンサーは、衝撃や水濡れ、揮発性のある溶剤やガスなどの影響によって、容易に精度が落ちたり数値が乱れることがあります。衝撃は振動がセンサーを損傷しますし、水濡れは防水仕様でない製品の場合、本体を含めて壊れる切っ掛けになります。溶剤やガスは湿度計の隙間から侵入して影響を与えることがあり、揮発性の高い溶剤は周囲の水分を奪ってガス化しますから、この時に気化熱が数値に影響します。

ガスといっても種類や性質は様々ですが、油分を含むガスだと付着して残ることになるので、空気や空気中の水分を妨げるような性質であれば、数値が正しい数字を示さなくなってもおかしくないです。いずれにしても、物理的なものを含めて衝撃を与えないこと、清浄な空気の環境で使用することが想定されているので、使用前に注意点を確認してから設置場所を決めることが大切です。温度計のセンサーのことならこちら